トランクルーム選びはスムーズにおこなえるようにしておきたい。
長く迷ったからといって、必ずしも良い物件を探せるとは言えない。
ただ、良い物件を選ぶためにはポイント抑えておくことが大切なので、順番を追って一つずつチェックしていくと良いだろう。
あなたにとって何が重要であり、何がそうでないかによっては、比較する項目や内容も異なってくる。
すべてが必要とはならないかも知れないが、優先順位を決めて検討していただきたい。
目次
なぜ比較しなければいけないのか?
トランクルームを決める際に、なぜ比較しなければいけないのか?
比較が必要になる理由はいたってシンプルで、損をしない、困らない、そして後悔しないためである。
もちろんあなたが良いと思った物件であれば、それで問題はないはずである。
しかし普通であれば何も比べないまま決めることはなく、あなたなりの合格基準をお持ちだろう。
仮によほど急いでいても、必ず一通りはチェックすべきである。これを疎かにすると、思わぬ失敗につながってしまう。
普段はあまり意識していないかもしれないが、日常生活の中で比較してから決めるものは意外と多い。
例えば自動車にしてもライバルのメーカー、車種、グレードを比べるのは当たり前のことであり、これにプラスして販売会社の対応なども重要なポイントになってくる。
同様にトランクルームの場合でも、しっかりと長所と短所を見極めておく必要がある。
このように比較して選ぶからこそ安心でき、また便利に使えると言うことを忘れないようにしたいものだ。
トランクルームでチェックすべきこと
初期費用と料金の確認
トランクルームを借りる際には毎月の利用料金が必要になる。
それ以外にも初期費用として、お金を払わないといけない場合があるので注意したい。
初期費用としては管理費や手数料の他にも、契約月の日割り分の料金などが含まれる。
これらは全てのトランクルームで必要なわけではないが、おおむね利用料金の2ヶ月~3ヶ月分を請求されることになる。
中にはアパートなど同様に、敷金や礼金まで必要になる場合があるので注意したい。特に礼金は解約しても返ってこないので勿体ないだけだ。
状況によっては、これだけで数万円の出費になったりするので、初期費用はなるべく安く抑えたい。
ただし、一部のトランクルームでは、初期費用がゼロのこともあるのでチェックしておきたい。
サービス内容の違い
一般的に保管場所を貸すだけのイメージがあるが、実際には様々なサービスが提供されている。
その一つが荷物の集荷、配送サービスになる。
本来なら自分でおこなうはずの運搬や出し入れの作業をすべて代行してくれる。そればかりか在庫状態の管理まで任せられる。
トランクルーム会社側で、どこに何を保管しているかまで把握しているため、あなたは出し入れの希望を伝えるだけでOKという便利さだ。
必要な荷物を探す手間が省ける上、わざわざトランクルームまで行って出し入れをしなくても済む。
その他にもトラックなどの運搬用車両を貸し出してくれるサービスもあり、希望があれば荷物の運搬まで手伝ってもらえる。
どちらのサービスでも、大型の荷物の場合はとても便利であり、作業負担が少なくて済むのがありがたい。
保管環境はどうか
大切な荷物を保管するのだから、環境にも気を付けたいところだ。
荷物によっては温度や湿度に敏感なものもあるので、それぞれに適した環境を選ぶことも必要になる。
室内型トランクルームでは空調を完備している物件が多くあるが、屋外コンテナタイプでは対応できていない。
ただ、空調といっても温度だけの場合もあれば、湿度や換気までコントロールされている所もあり、施設や会社によって異なるのが現状である。
保管環境が荷物に及ぼす影響は大きく、品質まで左右すると言っても過言ではない。
最大の敵とも言えるカビの発生を防いだり、劣化や故障を防止するためには、空調が整った施設が望ましいだろう。
換気までしっかりできていれば、不快な臭いの心配も不要になるので、荷物を出し入れする際も気にならない。
セキュリティー対策
屋内型トランクルームは比較的セキュリティーレベルが高い物件が多いのが特徴である。
特に施設への入館と各収納スペースへの出入りの際の防犯性は高いと言える。
まず施設に入るにはセキュリティーカードを使って入り、各収納スペースは鍵で開けるといった2重の対策が講じられていたりする。
更に警備会社との契約による防犯カメラの設置で、何か問題が発生した時はすぐに駆け付けてくれるシステムもある。
24時間ずっと監視されているので、不安なく利用できるのも心強い。
また、緊急時の非常ボタンも設置されていれば、万が一の場合を考えると安心できる。
これらすべてが整っている施設は限られてしまうかもしれないが、しっかりとロックできることが最低限必要になる。
24時間利用できるか?
荷物を出し入れする際に時間を気にするのは大変かも知れない。
仕事などの事情でどうしても夜間しか時間がとれないこともあるだろう。
しかし荷物の出し入れに時間的な制約があると、いつでも利用できるというわけにはいかなくなる。
できるならば24時間、365日の利用が可能な施設を選ぶようにした方が便利だ。
会社によっては対応できていない所もあるので注意したい。
特に集荷・配送のサービスにおいては、日時が限定されてしまう。そのため、あなたのスケジュールの調整をする必要がある。
さすがに早朝や夜中では集配の対応もできないので、都合がつけられない場合には自分で出し入れをおこなうトランクルームを利用したい。
万が一の補償体制
荷物を保管しておく際には、万が一の時のことも考えておきたいものである。
災害と言えば火災や盗難といったものが思い当たるだろう。
滅多に起こることではないが、そんな時にありがたいのが補償の存在だ。
トランクルーム会社によっては最初から保険に加入しており、何かあった場合には損害を補償してくれるところがある。
補償内容は会社の基準によって異なるが、補償されるものとされないものがあるので、しっかりと確認しておきたい。
また、会社で保険に加入してくれる場合には、自己負担がなくて済むのも経済的だ。
契約と解約のしやすさ
トランクルームを借りる際には、手続きが簡単な方が良いだろう。
気軽に借りられるのがトランクルームの特長でもあるので、契約や解約のしやすい会社がおすすめだ。
事務処理に時間が掛かったり必要書類が多いのも困るが、保証人が必要なのも面倒に感じるかもしれない。
家族や親せき、知人などに頼みづらい場合もあるだろうから、保証人不要の会社の方が便利と言える。
ただし料金を滞納すると保証会社からの取り立てがあるため、トランクルーム会社から請求される場合と何ら変わりはない。
契約だけでなく、解約の手続きが面倒なのも煩わしいものだ。事前に連絡をおこない、鍵を返却して完了の方が明らかに楽である。
納得できる物件を選ぶことが大切
最終的に納得できるかどうかは、物件しだいで違ってくる。
あなたがどのような物件を選ぶかによって、使い勝手や経済的な負担、安心度などすべてが左右される。
したがって選択しだいでは満足できなかったり、利用したくないと思うことがあるかもしれない。
そのような事態が起こらないためは、会社や物件を必ず比較して、後悔しない選択をするように心がけよう。
いくつかのチェック項目がある中で、一つだけ”ずば抜けて”いても他がまったくダメではお勧めできない。
むしろ総合的に見たときに、あなたが決めた「重要ポイント」がOKならば、納得して借りられて利用もできる。
物件を決める際には必ず合格レベルを決めておき、ここまでなら契約するという基準を作っておきたい。
そうすれば、いざトランクルームを借りるとなった時にも、比較的スムーズに借りられるはずである。