カビは荷物を保管するときの大敵であり、日頃から悩ませてくれる。
ちょっと油断をしただけで、いつでもどこにでも生えてくるのでたちが悪い。
トランクルームを利用する場合にも、カビの問題は無視することができないほど大きな課題だ。
保管しておいた大切な荷物にカビが生えたという話をよ耳にするが、予防方法や対策について考えてみたい。
果たしてトラブルが起きないようできるのか。また、対処方法はあるのだろうか?
カビが生える原因とは?
そもそもカビが発生するのなぜだろうか?
良く言われるように湿度が関係していることは、あなたもご存じだと思う。
だがそれだけではない。実は人間が生きていく上で大切な条件とも大きくかかわっている。
- 温度
- 湿度
- 酸素
- 栄養分
これをみると我々にとっても大切なものばかりではないだろうか。
カビも生き物である。これらを絶対に欠かすことはできないが、人間よりタフなのだ。
ます温度だが、一般的に5度~35度ほどで発育できるので適応力は高い。
人間にとって快適とされている”冬18度~22度”、”夏25度~28度”の環境はまさにうってつけではないか。
湿度にしても65%以上あれば発生するカビもあり、環境次第ではカビ天国なのかもしれない。
特に梅雨の時期や夏場にカビが生えやすくなるのも納得できる。
酸素にしてもそう簡単になくなることはないだろうし、栄養分にしてもホコリや汚れさえも食材にしてしまうのが恐ろしい。
さらに驚いたことにプラスチックまで分解してしまうほどの食欲がある。そして形あるものにはカビが生える可能性が常に付きまとっている。
もしかしたら人間がいなくなっても、カビはたくましく生きていける生物なのかもしれない。
トランクルームのカビ対策
効果的な予防方法
どうしたらカビの発生を防げるか、予防策について考えてみよう。
だがその前に完璧な防止策は難しいと考えておくべきだ。それはトランクルームの環境は基本的に利用者がコントロールできないからだ。
つまり決められた条件のもとで使用していくしかない。
だからと言って簡単に諦めるのではなく、少しでも発生しにくい状況をつくりだすことは可能と言える。
- ホコリや汚をきれいにしておく
- 湿気を含んだまま保管しない
- 荷物は詰め込み過ぎない
- 定期的に掃除をおこなう
- カビ対策用品を利用する
荷物を保管する前には必ずホコリや汚れを取り除いておきたい。これらはカビの栄養分となるので必ず実施してしたい。
そして、しっかりと乾燥した状態しておくことも大切だ。
荷物に含まれた水分は、カビが発生しやすくなる原因になるので、少しでも防止するためには欠かすことはできない。
また荷物の詰込み過ぎにも気を付けよう。通気性が悪くなってしまうので、たまには荷物を入れ替えてあげるのも効果的と言える。
そして、定期的に掃除をおこないホコリがない状態にしておくのが良い。
保管ボックスを利用している場合であっても、中身の確認はしっかりとしておこう。
予防アイテムを使う
効果的な予防対策の一つに便利グッズを使う方法もある。
最近はとても良いカビ予防アイテムがたくさん売っている。これらを上手に利用すれば、強い味方になってくれるだろう。
- カビ防止シート
- すのこ
- 防カビ剤、スプレー
- 除菌ふき取り剤
荷物を置く前に”すのこ”を敷いて床と密着しないようにすると共に通気性のアップを図りたい。
また荷物の下には防カビシートを敷いてから荷物を置くようにしたい。
さらにカビ発生防止スプレーを吹いておくのも効果的と言える。
可能ならばパッキング袋を使用して、脱酸素剤や乾燥剤を入れておくとさらに高い効果が得られる。
防カビ剤の中には煙の出るタイプもあるが、防火設備等に影響を及ぼすので屋内型のトランクルームには使えない。
屋外型でもコンテナ用の乾燥剤が売っているが、高価であるため現実的ではない。
定期的に掃除をおこなう際には、除菌のできるふき取りシートで清潔に保っておき、カビから荷物を守ってあげよう。
カビが発生したら?
万が一カビが生えてしまった時は、一旦中の荷物を出してエチルアルコール(エタノール)やカビ取り剤を使用してふき取ってあげよう。
この時、火気には注意すると共に、換気が不十分な場合の使用はしない方が無難だ。
カビ取り剤も注意書きをよく読んで使わなければならない。
また壁や床への利用は気を付けておこなう。あくまでの借り物の場所であることを忘れないようにしてほしい。
そして、できるだけホコリ(カビ)は飛ばさないように注意したい。空気に乗って他の部分に付着する可能性もあるからだ。
同時に吸い込まないことも大切になる。
衣類は洗濯をする必要が出てくるだろうが、その他のものでは日干しをしたり、ふき取り剤などによって対処すれば良い。
収納ボックスに入れてるものの場合には全部出してから、きれいにふき取ったり洗ったりしておく。
いずれにしてもカビは発生させないのが一番なので、予防を第一に考えたい。
収納する荷物は限定せよ
トランクルームの環境は屋外型、屋内型、そしてトランクルーム会社によって決まってしまう。
そして、その内容にも大きな違いがあるのが現実だ。
空調を完備して温度や湿度をコントロールしている物件から、コンテナを屋外に置いただけのものまで様々である。
したがって、その環境の中でいかに上手に使うかは利用者にかかっている。つまりあなた次第というわけだ。
環境を変えることが難しければ、可能な限りの予防と保管する荷物を限定するしかない。
規約に違反しないものならば何でも保管できるのは事実だが、だからと言ってカビが生えてしまってからでは遅すぎる。
いきなり何でもかんでも保管するのではなく、様子を見ながら大丈夫そうな荷物を選ぶことが重要なポイントとなる。
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