受験勉強ばかりが勉強ではない。
資格取得や専門知識を身につけるためにおこなうこともあるだろう。
通常なら自宅の勉強部屋を使ったりするのだが、「なかなか集中できない」とか「環境を変えたい」といったことが起こったりする。
そこで思いつくのが、トランクルームの利用というわけだ。
しかしトランクルームを勉強部屋として利用はできないと考えておこう。利用できるのであれば、それはトランクルームではない。
では一体どんな施設であれば利用可能なのだろうか。そして勉強するための環境とはどんなものか見ていきたい。
勉強可能なトランクルームはあるか?
結論から言うと勉強部屋として利用できるトランクルームはないと理解しておこう。
これは規約によって、こういった利用を禁止されているためだ。
しかしその代わりとしてレンタルスペースと呼ばれるものが存在しており、使い方が比較的に自由なのが大きな特徴である。
その用途は会議やセミナーといった企業レベルのものから、趣味の部屋や休憩所代わりといった個人レベルまで幅広いのが特徴だ。
広さも様々なものが用意されており、個人用のレンタルスペースであれば勉強部屋として利用することも可能な物件がある。
料金体系もそれぞれに応じて1時間単位、1日単位、1ヶ月単位など色んなパターンに分かれる。
レンタルルームと間違いやすいのだが、レンタルルームの場合には机や椅子などの備品が最初から備わっているので、自分で用意するものはほとんどない。
その反面、室内のレイアウトも決められており、料金も割高となってしまう。
他にもレンタル自習室といったものもあるが、レンタルルームと同様に机と椅子はすでに用意されている。
他の利用者と同室であったり隣り合わせになるため、自分だけで利用したい場合や個室を希望するのであれば不向きと言えるだろう。
いずれにしてもトランクルームはあくまでも荷物を保管するためのもので、勉強目的での利用には適していないのである。
勉強するのに適した部屋作りとは?
部屋をレンタルする場合、環境が限られてしまうのは仕方がないことだ。
すべてが勉強部屋として利用することを前提に設計されているわけではないので、すべての条件を満たすことはできない。
しかし、工夫を施した部屋作りをすれば勉強の効率とやる気アップにつながるはずだ。
スペースを確保したら、環境も整えていただきたい。
机の向きと位置は大切
限られた空間を上手に使って、勉強しやすい環境をつくろう。
まず机の置き場所だが、前側と両側にはスペースを設けて余裕を持たせ、圧迫感を取り除いてやると良い。
そして机の向きは、窓に向いていると外が気になり気が散ってしまうので気を付ける。できれば背を向けるか、横向きまでにとどめておく。
こうしてレイアウトによって効率アップを図る必要がある。
また、ドアは背を向けているより、常に見える方が安心していられるはずだ。
壁に背を向ける形で、背後にあまりスペースをとらない方が集中できる。これは人間の本能とも関わっている。
照明は集中力を左右する
レンタルスペースでの照明は限られており、勝手に交換できないのが現状だ。
照明不足は集中力を低下させるので、追加でデスクライトを利用しよう。
ライトの色合いは昼光色、昼白色、電球色の3種類があるが、勉強のためには昼白色をおすすめしたい。
これは太陽の光に最も近い自然な光になる。
昼光色は少し青みがかかっており、文字もハッキリ見えるが疲れやすい傾向がある。したがって長時間の使用には注意したい
窓があれば、自然光を取り入れてみると良いだろう。気持ちが前向きになるので勉強には効果的と言える。
効率アップする環境作り
部屋の環境はとても重要で、学習の効率に大きな影響を及ぼすことがある。
使いやすい部屋にするためには、スッキリ片付いている方が望ましい。机の上には必要な物だけを置いて、効率が落ちないようにする。
参考書などは直ぐにとれるポジションを保つように、棚の位置や置く高さを工夫すると良いだろう。
また、部屋全体の整理整頓を心がけるのも大切になる。
当然ながら掃除もきちんと行って清潔に保ち、気持ち良く勉強に打ち込める環境を整えておきたい。
疲れにくい椅子を使用
椅子は勉強の効率を大きく左右する重要なものだ。
合わない椅子は勉強に集中できないばかりか頭の回転も悪くしてしまう。
座面を調整して、かかとが浮かないベストな高さを保っておき、長時間勉強するときは猫背にならないように気を付けよう。
背もたれを座面に対して直角にしておけば、軽く寄りかかることで正しい姿勢が保てる。
前かがみの姿勢は、首や肩に負担をかけるので疲れる原因になり良くない。
また、リクライニング機能があれば疲れたときもくつろぐことができ効果的だ。
快適な温度に設定する
自宅と違って温度コントロールは難しいかもしれないが気を付けたいところだ。
最も効率が良いとされるのが18〜25度で、勉強をする際にも適温と言える。
そして、学習する環境としては頭寒足熱が基本になる。上手に温度をコントロールすることで、勉強に集中できる。
したがって冬場の場合は足を温めることを優先させ、夏場は頭を冷やすようにすると良いだろう。
足だけでなく頭まで温かくなってしまうと、眠気を誘い勉強の妨げになるので注意する。
照明も白熱灯は熱によって頭を温めてしまうため避けたいところである。
トランクルームに適した使い方をする
トランクルームはさまざまなものを保管できて便利ではあるが万能ではないのだ。
利用できる範囲が決まっており、そこから外れた使い方をしてはいけない。
もしも使い方に制限がなければ、アイディア次第で様々な使い方ができるので利用の幅も広がるだろう。
そうなったら、ここで勉強をしたり、寝泊まりすることができれば便利に違いない。
しかし、自分勝手な使い方は多くの人に迷惑を掛けることになるのは明らかで、最終的にはあなたを苦しめてしまう。
トランクルームにはトランクルームとしての役割があり、荷物を保管するといった本来の使い方がふさわしいはずだ。
様々な使い方があるのでトランクルームの使い方いろいろ!注意点&便利で賢い活用事例を紹介も参考にしてほしい。
保管に限定しているからこそ便利に使えて問題が起こりにくい。もし、それ以上を望むのであれば、目的にあった環境に変える必要がある。
確かに今は荷物だけかもしれないが、需要の変化と共に今後柔軟に変化する可能性も考えられる。
それまでは荷物の保管に困ることがあったなら、是非ともトランクルームを活用していただきたい。
勉強部屋とは別に考えるようにしよう。
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