リキュールは口当たりが良いお酒として、カクテルなどにして飲まれる機会が多い。
香草や果実、あるいはナッツなどの香りや味のついた蒸溜酒に、砂糖やシロップといった甘味が加えられたものである。
しかし保管が悪いとせっかくの美味しさが失われてしまうことがあるのだ。
そこでリキュールを美味しく保管する方法や賞味期限はあるのか、そして開封後の保存についてご紹介していきたい。
リキュールの賞味期限はどれくらい?
そもそもリキュールには賞味期限が明確に表示されていないのである。
したがって買ってから置きっぱなしになっていると、今でも飲めるのか不安になってしまうことがあるだろう。
いつまでに飲んだら良いといった情報が得られないため、実際に飲んでみて味や風味をチェックするしかないのだ。
つまり正確に何年以内であれば大丈夫と断言するのは難しいだろう。
それはリキュールの種類によっても、美味しく飲める期間に差があるからである。
ここで言えるのはなるべく早く飲むことが、美味しいリキュールを楽しめるたった一つの方法ということだ
実際には何十年も昔のリキュールでも飲めるものはたくさんあるが、すべてが大丈夫とは限らない。
そもそもワインやウィスキーと違って熟成方法が異なるため、10年、20年と長期に渡るものではないのである。
したがって古くなったリキュールは味や風味が変化してしまうことが珍しくない。
買ってみたものの飲む機会がなくて何年も保管されたいたりすると、種類によってはすでに”賞味期限切れ”になっている可能性もある。
ただ、一般的にアルコール度数の高いお酒の方が長持ちする傾向にあるとされているので大丈夫な場合もある。
また種類によっては数年の熟成期間を設けているものもあるが、必ずしも長期間の保管に耐えられるというわけではない。
- 明確な賞味期限はない
- アルコール度数が高いと長持ち
- 保管方法に左右される
リキュールを美味しく保管する方法
リキュールを美味しい状態で保管しておくための注意点について見ていこう。
基本的には高温多湿の場所と直射日光を避けて保管しておけば大丈夫と言えそうだ。
可能であれば冷暗所に置いておくのが理想的だが、一般家庭にはそのような特別な部屋などありはしない。
ワインの場合には温度管理に注意して、家庭用のワインセラーを使う方もおられるが、そこまで神経質になる必要はない。
したがって普段からあなたが使っている部屋でもOKである。
もし保管場所が異常に蒸し暑くなるようであれば、使っておくと安心と言えそうだが、そうでなければさほど心配しなくても良いだろう。
ただしこれらは、あくまでも未開栓の場合の話であり、一度でも栓を開けたならそれなりの保存をしないといけないので注意してほしい。
詳細は次の項目で説明するので、参考にしていただきたい。
- 直射日光に当てない
- 高温多湿を避ける
開栓後に味を落とさず保存できるか?
開栓後に味を落とさずに保管することはできるのだろうか?
その答えは現実的に考えてほぼ不可能であると言えそうだ。
その理由は開栓してしまうと、空気に触れることで酸化しやすくなるからである。
酸化するとせっかくの風味が変化したり、コクがなくなったりするので美味しいと感じなくなってしまう。
したがって栓を開けたなら、味が落ちる前に飲んでしまうのが理想的だ。
ただそうは言っても、さすがに一度に飲み切るわけにもいかないだろう。
それに、できるなら長い期間楽しみたいところでもある。ならば少しでも酸化を遅らせる方法を考えてみたい。
しかしながら、できることは限られており、密閉きでる小瓶に移して冷暗所で保存することくらいのものだ。
その他には、ワインの保存の際にも使われているプライベート・プリザーブを使用する方法もある。
リキュールの表面に不活性ガスの層をつくることで、空気を遮断して酸化を防ぐ仕組みだ。
特に加熱処理をしていないリキュールの場合は酸化に気を付けていただきたい。
クリーム系、ワイン系、ベリー系の場合は必ず冷蔵庫に保管して、いつまでも残しておかないように注意したい。
- 密閉できる小瓶に入れる
- 冷暗所(冷蔵庫)に保管する
- プライベート・プリザーブを使用する
リキュールを長く楽しむためのコツ
リキュールにも驚くほど多くの種類があり、それぞれが個性的であなたを楽しませてくれる。
そのため、ついつい色んな種類を味わいたくなるかもしれないが、少しずつ買うのが長く楽しむためのコツになるのではなかろうか。
その理由は一度にたくさんの栓を開けてしまうと、いくら気を付けていても品質が低下して、美味しさが失われてしまうからである。
ましてや何種類も買って、結果的にいつまでも家で寝かせておくのも勿体ない話である。
それならば種類は少なくとも美味しさが保たれている間に、飲み切った方がずっと良いとは思わないだろうか?
もちろん毎回違ったリキュールを味わいたいのであれば、何種類も開栓しておくしかないが劣化を止めるのは難しい。
リキュールの楽しみ方はあなた次第なので、お好きなように自由な方法でかまわない。
しかし、せっかくの風味や味を生かすには、それなりの扱いが必要になるのは確かなので、もう一度考えてみてはいかがだろうか。
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