あなたも車の純正ホイールをお持ちかもしれないが、保管はどうされているだろうか?
野ざらし状態ということはないだろうが、しっかり管理しておかないと使い物にならなくなってしまうので注意が必要だ。
そうは言っても、それほど難しいことをするわけではないので、ポイントさえ押さえておけば大丈夫である。
そこで今回はホイールの保管方法を中心に見ていきたい。
純正ホイールを保管する理由
今、あなたが持っている純正ホイールは保管しておくのが良いと言える。
これはスチールホイールでもアルミホイールでも同じである。
その理由の一つとして、買い取りや下取りで車を手放す際の査定で金額に影響を及ぼすことがあるからだ。
純正ホイールであるために高く評価され、査定金額が上がることも珍しくないのである。
確かに社外ホイールに交換されてドレスアップした車は見た目は良いかもしれない。
しかし、ドレスアップはあくまでもあなたの好みであり、誰にでも受け入れられるとは限らない。
すると、中古車販売店にとっては購入者が限定されのでデメリットになってしまう。
そのため、どんなにきれいで高価なホイールに交換しようと、査定時に必ずしもプラス査定になるわけではない。
また、ホイールによっては車検の際に問題が生じることもある。
特にインチアップしてサイズを大きくした場合、タイヤの選定が悪いとスピードメーター検査で不合格になる可能性が出てくる。
検査では40km/hで走行した時の実測度を計測し、許容範囲であるか判断している。
もちろんタイヤがフェンダーからはみ出していても合格にはならないが、純正ホイールさえあれば解決する問題である。
したがって、たとえ社外ホイールを購入しても、純正ホイールは保管しておくのが無難と言える。
ホイールの正しい保管方法は?
保管前にすべきこと
ホイールは保管する前にやるべきことがあるが決して難しいことではない。
まずは汚れをきれいに落としておく必要がある。
汚れたままのホイールは腐食や劣化といった問題の原因になる。特に長期保管する場合には傷みやすいので注意すべきだ
また、道路を走ることで泥や埃だけでなく、油やその他いろんな汚れが付いている。
冬場の融雪剤、凍結防止剤もホイールを傷める原因で、塩化ナトリウム、塩化カルシウムなどが悪影響を与える。
これをきれいにするには水洗いだけでなく、クリーナーを使って細部まで徹底しておこなうことが必要だ。
ただしクリーナーはホイールの種類や程度によって選ぶことが重要で、何でも良いわけではない。
例えばメッキタイプ、マグネシウム製のホイール、表面が劣化しているホイールなど、使えないものがあるので注意しなければならない。
そして、きれいに洗ったホイールはそのままにしておくのではなく、水分を完全に取ってからコーティング剤で保護してあげよう。
こうすることで腐食などから守れる上、長いものでは2年~3年も効果が期待できる。
コーティング剤は市販品なら高くても5,000円程度で済んでしまうが、プロに施工を依頼すると20,000円~40,000円ほどは覚悟しておこう。
業者によって料金は違うので、もし依頼する際は事前にチェックしておけば安心だ。
環境選びと保管方法
ホイールがきれいになったら、保管環境を確保することだ。
まずは屋内の直射日光が当たらない場所を選び、紫外線からのダメージを軽減するようにしたい。
そればかりか”収れん火災”を引き起こす可能性もある。
これはホイールによって光が反射し火災に発展するというものだが、表面がメッキであったり鏡面になっている場合は注意しておきたい。
同時に湿気の多い環境も避けてホイールに水分を付けないことも大切である。錆びる原因にもなるので気を付けよう。
保管する際にはビニールなどで密閉状態にして、乾燥剤を入れておけば湿気対策にもなる。
そして、なるべく風通しの良い場所を選ぶようにしたい。
置き方は”平積み”にしてホイールとホイールの間には段ボールを挟んでおくと、傷防止にも役立つはずだ。
ホイール単体でなくタイヤとセットで保管するのも、内部を保護するという意味では有効と言える。
またタイヤがあることで、ホイール同士がぶつかるのを防げるメリットもある。
その場合の保管方法については、タイヤはトランクルームに保管せよ!安心の収納方法で品質維持ができるも参考にしていただきたい。
不要になったホイールの処分
純正ホイールが必要な理由はすでにお伝えした通りだ。
ただ、それでも不要な場合には処分することを考えなければならないだろう。
処分と言うとどうしても捨てることをイメージしがちだが、それでは勿体ないばかりでなく、意外と面倒だったりもする。
ではどうするか?
最も身近な方法として、リサイクルショップで買い取りしてもらうことだ。
これなら買取が済んだ時点で取引が完了する。それにあなたの家の近くで済んでしまうはずである。
その他にはネットオークションやフリマサイト、フリマアプリで売却する方法も考えられる。
この場合、基本的にスタート価格の設定は自分でできるため、需要さえあれば比較的良い収入になるだろう。
ただし梱包、発送などの手間がかかるのは承知しておかなければならない。また。何等かのトラブルが起こる可能性があるので、慎重におこなっていただきたい。
それでも売れない場合には友人や知人にあげてしまおう。捨てるのは最終手段と考えておきたいものだ。
ホイールは保管が決まってからではなく、日頃から手入れをおこなっておきたい。
そうすれば保管そのものが簡単になるだけでなく、管理もしやすくなり結局は良い状態を保てることにつながる。
もし手放すにしても、余分な手を掛ける必要がないので思いのほか簡単なはずである。
そのためには必要に迫られるまで放っておくのではなく、早め早めに行動するのがポイントではないだろうか。
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