あなたが読書好きであれば、自宅にはたくさんの本があるかもしれない。
世の中には小説、エッセー、そして古典やビジネスなどさまざまなジャンルの出版物があふれている。
インターネットだけで用が足りてしまう場合があるが、読書の魅力は単なる暇つぶしでなく、多くの知識や教養が身に付き心も豊かにしてくれる点にある。
ただ増えすぎた本は置き場に困ってしまうことも多いのが現実だ。
そんな時にトランクルームを利用するのはいかがだろうか?
目次
本を保管する際に気を付けること
取り出しやすさを考える
トランクルームに保管する際にはいつでも取り出せるようにしておきたい。
ただ、実際に本を保管する場合は箱に入れることが多いため、中身がまったく見えなかったりする。
そんな時は、入れてある本のタイトルを書き出しておくと良い。少し面倒だが、入っている順番通りに書いておくと取り出しも格段に楽になる。
可能ならば背表紙が見える状態が良いが、立てて入れると傷みやすくなるので少しばかり注意したい。
本来ならば棚を使うのがベストだ。ただし、トランクルーム内では倒れないように対策しておく必要がある。
もし使うのであれば、あまり高さのある棚は使わないようにするのが重要なポイントになる。
また事故防止のためには、突っ張り棒を利用して補強しておくのも有効と言える。
その他にも本専用のケースやラックを利用すれば、中身も見えやすいので欲しい本を探すのも苦にならない。
本を傷めないように注意
1. カビは本の大敵である
保管してある本にとってカビは大敵である。
意外とデリケートな面を持っているので、屋内型のトランクルームを利用するのが望ましい。
欲を言えば、エアコンで温度と湿度がコントロールされていれば最高だ。
そうでない場合でも頻繁に出し入れするようであれば、さほど神経質にならなくても大丈夫である。
だが、ずっと保管したままの状態であったり、屋外コンテナタイプを利用した場合はそうもいかない。
屋外型は外気の影響を受けやすい。特に湿気はカビが生える原因になるばかりでなく、劣化を招くことになってしまう。
また、空気の流れが遮られてしまうので、詰め過ぎないようにわずかな隙間を設けておこう。
もし、一冊でもカビが生えているのを発見したら、他の本にも発生している可能性がある。
一度発生すると簡単に取り除けないので、まずは予防を心がけてほしい
2. 虫食いに気を付ける
虫食いの被害に遭わないように注意したい。
紙魚(シミ)や死番虫(シバンムシ)などは本を食べる虫の代表で、暗く湿気のあるところを好む傾向がある。
暗くて誰もいないトランクルームは、恰好のすみかとなってしまう。
特に紙魚は7~8年も生きるため、放って置いたら大変なことになりそうだ。見つけたら早めの駆除が必要になる。
しかし、室内型トランクルームの中で殺虫剤は使えない。したがって防虫剤による対策が、効果を発揮してくれる。
パラジクロロベンゼン系が効くとされているが、臭いが強く充満するのも良くないので、衣料用で代用するのがおすすめだ。
臭いのないものでも効果は期待できる。
3. 染みの発生を防ごう
長期に渡って本を保存しておくと、茶色の染みができることがある。
この原因としては水分や埃、ダニの排泄物などがあり気付かないうちに汚しているのだ。
よほど注意していても染みが出来てしまうことは珍しくない。
良くありがちなのがお菓子を食べたり、ジュースやコーヒーを飲みながらの読書で汚してしまうパターンである。
本が紙で出来ていることを意識しなくなると、お菓子を持った手でページをめくってしまうことがあるかもしれない。
汚れてしまった本は、漂白剤を使ってきれいにする方法もある。しかし、悪化してしまうケースがあるため、安易におこなうのは危険だ。
日頃から丁寧に扱い、汚さないように注意したい。
スッキリと収納するためのツボ
収納の基本は分けること
1. ジャンル別に分ける
同じジャンルで仕分けしておくと取り出しやすい。
小説であれば、推理小説や恋愛小説、ホラー小説といった具合だ。あるいは原作者で分けても良いだろう。
あなたの都合の良い分け方がベストだ。
こうしておけば読みたい本が簡単に探せるので苦にならない。
それが、ごちゃ混ぜ状態だと何が入っているのか分からないため、探すのも大変になる。
時間も掛かったりするため、面倒にさえ思えてしまう。
2. 五十音順に並べる
五十音順で分けておく方法もある。
これは作者の名前であったり、本のタイトルだったりするが、使いやすければどちらでも良い。
タイトルや作者の名前で、すぐに探し出すことが可能になる。
本が多くなると整理するだけでも時間が掛かるので、簡単に早く見つける方法としては有効と言える。
箱に入れた場合でも、本棚で収納した場合のどちらでも応用できる。習慣化しておけば使いやすいはずだ。
定期的に処分するのも必要
本を買うだけでは増える一方である。
しかし、量が増え過ぎたら処分をすることも必要になる。1年に何回といった具合に、定期的に処分するように決めておいても良い。
例えば、何年も読まないでいる本は、ずっと読まないままでいることが多いものだ。
「いつか読むだろう」では、ただ保管しているだけに過ぎず、何の意味もなく勿体ないと言える。
長期間読んでいないならば思い切って、買取業者に売却してしまおう。
こうすることでスッキリと収納ができるだけでなく、新しい本を買っても置き場所の確保ができているので大丈夫。
本はしまっておくものではなく、読まれてこそ意味を持つものだ。
本もメインテナンスする習慣を
本であってもたまにはメインテナンスをおこなうことが必要だ。
そうは言っても決して大げさな事をするわけではない。基本的なことをやっておくだけである。
まず時々は虫干しをするように心がける。
特に終いっ放しになっている本は、ぺージ間に空気を入れてやろう。その方法だがパラパラとめくってあげる、たったそれだけでOKだ。
また、長く保管されいるものは、状況によってはホコリが付いていたりする。
これが虫の発生につながることがあるため、時々は汚れを取り除いてきれいな状態に戻してやるのだ。
こうすることで、本は良好な状態を保てるようになり、長く楽しむことが可能になる。
本に限らず、使いっ放しの状態では長く使えるものなど存在しないのだ。