トランクルーム選びはスムーズにおこないたい。
長い時間を掛けたからといって、必ずしも良い物件を探せるとは言えない。
大切なのはポイント抑えておくことであり、順番を追って一つずつチェックしていくとスムーズにおこなえる。
ただし、あなたにとって何が重要であるかによっても、比較する項目や内容が異なってくるはずだ。
ここでは、その選び方についてお伝えしていくので参考にしていただきたい。
なぜ比較しなければいけないのか?
トランクルームを決める際に、なぜ比較しなければいけないのか?
比較が必要になる理由はいたってシンプルで、損をしない、困らない、そして後悔しないためである。
もちろんあなたが良いと思った物件であれば、それで問題ないだろう。
しかし何も比べないまま決めることはリスクになるため、あなたなりの合格基準をお持ちになるべきである。
よほど急いでいても、必ず一通りはチェックした方が良い。これを疎かにすると、思わぬ失敗につながってしまう。
普段はあまり意識しないかもしれないが、日常生活の中で比較してから決めるものは意外と多い。
例えば自動車にしてもライバルのメーカー、車種、グレードを比べるのは当たり前のことであり、これにプラスして販売会社の対応なども重要なポイントになってくる。
同様にトランクルームの場合でも、しっかりと長所と短所を見極めておく必要がある。
このように比較して選ぶからこそ安心でき、また便利に使えると言うことを忘れないようにしたいものだ。
トランクルームのタイプと特徴は?
トランクルームには様々なタイプがあるので、あなたの使い方にあったタイプを選ぶようにしたい。
それにはそれぞれの違いや特徴を知っておくのが良いだろう。
事前に知っていれば、いざ契約という時に迷わなくて済むはずである。
屋内型トランクルーム
その名の通り、屋内に設置されたトランクルームのことで、ビルや建物の内部を仕切って収納スペースとしているものだ。
環境としてはオフィスや自宅とほぼ同等と考えて良いだろう。
すべてではないが空調を完備しているトランクルームもあるので、保管環境としては最も良いと言える。
温湿度がコントロールされていれば、それほどカビの心配の心配をせずに済むのも大きなメリットである。
利用は24時間365日可能な施設がほとんどといって良い。
セキュリティーもしっかりしており、監視カメラの設置や二重ロックの採用などで安心できる施設が多いが、トランクルーム会社によっても異なるため確認しておこう。
屋外型トランクルーム
屋外型トランクルームは建物の中ではなく、屋外に改造したコンテナや、専用の収納ボックスを設置したものになる。
エアコン等の空調はないものの、料金が比較的安く設定されている。
車で敷地内に入れる施設が多く、荷物が多い場合や大きい場合でも、入口に横付けした状態で荷物の出し入れが可能になっている。
サイズも屋内型より大きなタイプが用意されているのが特徴で、引っ越し荷物でも心配はいらない。
空調がなく外気の影響を受けやすいので、カビが心配な場合には除湿剤や乾燥剤を使って対策をするのが望ましい。
セキュリティー面もやや劣るため、心配ならば二重ロックになった屋内型をおすすめする。
宅配型トランクルーム
宅配型トランクルームは、自分で出し入れをおこなう必要がないのが特長である。
出し入れはすべてトランクルーム会社がおこなってくれるので、あなたがするのは荷物を箱に入れて預けることと受け取ることだけだ。
したがって出し入れが面倒であったり、時間がない場合におすすめしたい。
予約はすべてインターネットで済み、トランクルーム会社によっては自宅以外の指定の場所に運ぶこともできる。
例えばゴルフバックをプレー当日までにゴルフ場に運んでもらうといった使い方も可能になるわけだ。
それがこちら ⇒ 指示するだけでトランクルームから荷物を配送できる宅トラ
トランクルームでチェックすべきこと
初期費用と料金の確認
トランクルームを借りる際には毎月の利用料金が必要になる。
それ以外にも初期費用として、お金を払わないといけない場合があるので注意したい。
初期費用としては管理費や手数料の他にも、契約月の日割り分の料金などが含まれる。
これらは全てのトランクルームで必要なわけではないが、おおむね利用料金の2ヶ月~3ヶ月分を請求されることになる。
中にはアパートなど同様に、敷金や礼金まで必要になる場合があるので注意したい。特に礼金は解約しても返ってこないので勿体ないだけだ。
状況によっては、これだけで数万円の出費になったりするので、初期費用はなるべく安く抑えたい。
ただし、一部のトランクルームでは、初期費用がゼロなのでチェックしておきたい。
諸費用ゼロならこちらがおすすめ ⇒ トランクルームのキュラーズ
サービス内容の違い
一般的に保管場所を貸すだけのイメージがあるが、実際には様々なサービスが提供されている。
その一つが荷物の集荷、配送サービスになる。
本来なら自分でおこなうはずの運搬や出し入れの作業をすべて代行してくれる。そればかりか在庫状態の管理まで任せられる。
トランクルーム会社側で、どこに何を保管しているかまで把握しているため、あなたは出し入れの希望を伝えるだけでOKという便利さだ。
必要な荷物を探す手間が省ける上、わざわざトランクルームまで行って出し入れをしなくても済む。
その他にもトラックなどの運搬用車両を貸し出してくれるサービスもあり、希望があれば荷物の運搬まで手伝ってもらえる。
どちらのサービスでも、大型の荷物の場合はとても便利であり、作業負担が少なくて済むのがありがたい。
保管環境はどうか
大切な荷物を保管するのだから、環境にも気を付けたいところだ。
荷物によっては温度や湿度に敏感なものもあるので、それぞれに適した環境を選ぶことも必要になる。
室内型トランクルームでは空調を完備している物件が多くあるが、屋外コンテナタイプでは対応できていない。
ただ、空調といっても温度だけの場合もあれば、湿度や換気までコントロールされている所もあり、施設や会社によって異なるのが現状である。
保管環境が荷物に及ぼす影響は大きく、品質まで左右すると言っても過言ではない。
最大の敵とも言えるカビの発生を防いだり、劣化や故障を防止するためには、空調が整った施設が望ましいだろう。
換気までしっかりできていれば、不快な臭いの心配も不要になるので、荷物を出し入れする際も気にならない。
セキュリティー対策
屋内型トランクルームは比較的セキュリティーレベルが高い物件が多いのが特徴である。
特に施設への入館と各収納スペースへの出入りの際の防犯性は高いと言える。
まず施設に入るにはセキュリティーカードを使って入り、各収納スペースは鍵で開けるといった2重の対策がなされていたりする。
更に警備会社との契約による防犯カメラの設置で、何か問題が発生した時はすぐに駆け付けてくれるシステムもある。
24時間ずっと監視されているので、不安なく利用できるのも心強い。
また、緊急時の非常ボタンも設置されていれば、万が一の場合を考えると安心できる。
これらすべてが整っている施設は限られてしまうかもしれないが、しっかりとロックできることが最低限必要になる。
24時間利用できるか?
荷物を出し入れする際に時間を気にするのは大変かも知れない。
仕事など様々な事情でどうしても夜間しか時間がとれないこともあるだろう。
しかし荷物の出し入れに時間的な制約があると、いつでも利用できるというわけにはいかなくなる。
できるならば24時間、365日の利用が可能な施設を選ぶようにした方が便利だ。
会社によっては対応できていない所もあるので注意したい。
特に集荷・配送のサービスにおいては日時が限定されてしまう。そのため、あなたのスケジュールの調整をする必要がある。
また早朝や深夜では集配の対応もできないので、都合がつかない場合には自分で出し入れをおこなうトランクルームを利用したい。
万が一の補償体制
荷物を保管しておく際には、万が一の時のことも考えておきたいものである。
トランクルームでの被害といえば火災や盗難といったものが思い当たるだろう。
滅多に起こることではないが、そんな時にありがたいのが補償制度の存在だ。
トランクルーム会社によっては最初から保険に加入しており、何かあった場合には損害を補償してくれるところがある。
補償内容は会社の基準によって異なるが、補償されるものとされないものがあるので、しっかりと確認しておきたい。
また、会社で保険に加入してくれる場合は、自己負担がなくて済むのも経済的だ。
契約と解約のしやすさ
トランクルームを借りる際には、手続きが簡単な方が良いだろう。
気軽に借りられるのがトランクルームの特長でもあるので、契約や解約のしやすい会社がおすすめだ。
事務処理に時間が掛かったり必要書類が多いのも困るが、保証人が必要なのも面倒に感じるかもしれない。
家族や親せき、知人などに頼みづらい場合もあるだろうから、保証人不要の会社の方が便利と言える。
だからといって料金を滞納すると保証会社からの取り立てがあるため、トランクルーム会社から請求される場合と何ら変わりはない。
契約だけでなく、解約の手続きが面倒なのも煩わしいものだ。事前に連絡をおこない、鍵を返却して完了といった流れの方が明らかに楽である。
契約方法をチェックする際には、解約についても確認しておくことをおすすめする。
トランクルーム5社の違いを比較
キュラーズ
キュラーズはオリコン顧客満足度ランキングで総合1位を獲得したトランクルームである。
それだけにたくさんの特徴があるのでご紹介しておこう。これらを上手に使えば快適に利用できるはずだ。
- 24時間・365日いつでも利用可能
- スタッフが常駐(10:00~17:00)
- カードと南京錠の二重のセキュリティ
- 空調システムで温・湿度をコントロール
- 無料駐車場を完備(八丁堀店を除く)
- 敷金・礼金、事務手数料などが不要
- 火災保険・盗難保険も無料で加入
- 来店で契約すれば当日から利用できる
キュラーズのトランクルームの最大の特徴は敷金や礼金、事務手数料といった費用が掛からない点である。
そのため、最初に必要なのは日割り料金と1ヶ月分のご利用料金、そしてセキュリティカード代2,530円(税込)で済んでしまう。
また、すべてが屋内型となり空調が完備されているので、デリケートな荷物を保管したいといった保管環境を重視する場合にピッタリの施設と言える。
24時間利用できるのはもちろんだが、日中であればスタッフが常駐しているので何かあってもすぐに対応可能だ。
- デリケートな荷物の保管
- すぐに利用を開始したい
- 初期費用をおさえたい
- 清潔な施設を使いたい
- 短期間の利用を考えている
- 自分で出し入れできない
- 大型家具を保管したい
- 屋外タイプを利用したい
加瀬倉庫
加瀬倉庫の強みは何と言っても物件の多さであるが、様々なタイプを備えているので、あなたにあったトランクルームを探しやすいだろう。
主な特徴を以下にご紹介しておくの参考にしていただきたい。
- 全国規模で展開しており物件が多い
- 会社で契約なら当日から利用可能
- 少ない書類で簡単に契約できる
- 24時間・365日利用でき制限がない
- さまざまな収納スペースが豊富にある
- 運搬サービスが使えるので負担が少ない
加瀬倉庫では屋内型と屋外型の両方が用意されている。そのため、少しでも費用を押さえたい場合には屋外型を利用するのも良いだろう。
バイク専用スペースもあるので、大切な愛車を安全に保管したいオーナーにとってはありがたい。
契約もネットで簡単にできるので自宅でもOKである。事務所で手続きをおこなえば、最短で当日からの利用も可能だ。
- 長期間利用したい
- すぐに利用を開始したい
- 使い勝手の良い物件がほしい
- バイクを保管したい
- 郊外、地方に住んでる
- 短期間の利用をしたい
- 自分で出し入れできない
スペースプラス
スペースプラスでは最安値2,520円から利用が可能となっており、トランクルームは屋内型、屋内型、そしてバイク用収納スペースが用意されている。
以下のような特徴があるが、いかに上手に利用するかがポイントとなりそうだ。
- 24時間・365日利用できて便利
- 本社で契約すれば当日から利用可能
- 契約後もサポートがあるので安心
- 定期的な巡回と清掃で環境が良い
- 1ヶ月2,520円~の低料金設定
- トラックのレンタルもドライバー付き
土日祝日対応のコールセンターを設置しているので、休みの日に何かあっても安心して利用できる。
契約も本社でおこなえば当日から使うことも可能だが、離れたところに住んでいるとそうもいかないだろう。
そうなると郵送になるので、使えるようになるまで2週間ほど必要と考えておこう。
初期費用の目安としてはおおよそ2.5ヶ月~3ヶ月分が必要になるが、3ヶ月半額、3ヶ月無料といったキャンペーンを上手に利用すれば割安になる。
- 低料金で利用したい
- 長期の利用を予定している
- 荷物が比較的少ない
- 連帯保証人がいない
- バイクを保管したい
- 自分で出し入れできない
- 初期費用なしで利用したい
宅トラ
宅トラは自宅にいながら荷物を倉庫に出し入れできるサービスで、保管のトランクルームのように自分でおこなう必要がない。
集配から管理まですべてをクロネコヤマトが代行してくれて、次のような特徴がある。
- 出し入れがWEBだけでできる
- 大きな荷物も保管が可能
- 定温定湿の倉庫で保管管理
- 全国対応でどこでも利用できる
- 荷物によってサイズも選べる
- セキュリティが高い
宅トラを使う最大のメリットは、自分で動かなくて済むという点である。
トランクルームに荷物を保管したいが”時間的な余裕がない”、あるいは”近くにトランクルームがない”といったケースもあるだろう。
そんな時に宅トラなら、インターネットを使える環境ならばどこにいても出し入れができてしまう。
その上、指定の場所に届けてもらうことも可能なのだ。
- 自分で出し入れできない
- 近くにトランクルームがない
- 安心の環境で保管したい
- 頻繁に出し入れしない
- 比較的短期間の利用
- 保管する荷物が多くない
- 土日祝日に集配してほしい
- 頻繁に出し入れする
ハローストレージ
ハローストレージは業界で最も多くの物件を持つトランクルーム会社であり、屋内型や屋外型、そしてバイク用収納スペースを提供している。
そのハローストレージの特徴としては以下の点があげられる。
- 業界で物件数が最も多い
- 24時間・365日の利用が可能
- サイズも豊富で選びやすい
- 保険が付いて万が一の時も安心
- WEBや電話で簡単申し込み
- 屋内型は2重のセキュリティ
申し込みはWEBまたは電話で簡単にできる。あとは送られてきた書類に必要事項を書き込んで郵送するだけだ。
実際に使えるようになるには1週間程度かかると考えておこう。
物件については業界No1というだけあって、選ぶのに困ることは少なそうである。
特に屋外型は北海道から九州まで全国展開されているので、目的にあった物件を探しやすいと言えるだろう。
料金は毎月の使用料に管理費が加わるので、その分も含めて検討するようにしたい。
- 郊外で安く借りたい
- 安全な屋内型を使いたい
- 時間制限なく利用したい
- バイクを保管したい
- 申し込み当日から使用したい
- 初期費用を安く済ませたい
トランクルーム各社の比較一覧表
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比較一覧 |
|||||
キュラーズ | 加瀬倉庫 |
スペース |
宅トラ | ハロー ストレージ |
|
契約方法 |
WEB・来店 | WEB・電話 | 来社・郵送 | WEB | WEB・電話 |
利用開始日 |
来店で当日 | 来社で当日 | 来社で当日 | 要調整 | 申し込み後 7日 |
初期費用 | 当月分日割り + 翌月分 + カード代2,530円 |
翌月分 |
当月分日割り + 翌月分 + 事務手数料 (1ヶ月分) |
初回引取料 |
当月分日割り |
月々の費用 |
保管料のみ | 保管料のみ | 保管料のみ | 保管料のみ | 保管料 + 管理費 |
物件エリア |
東京23区 神奈川・千葉 札幌・新潟 名古屋・大阪 広島・福岡 |
全国 | 全国 | 全国 | 全国 |
空調 |
◎ | 一部あり (屋内型) |
一部あり (屋内型) |
◎ |
一部あり |
セキュリティ |
◎ | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ |
補償 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
〇 |
最低利用期間 |
1ヶ月 | 1ヶ月 | 1ヶ月 | 6ヶ月 | 2ヶ月 |
運搬サービス |
〇 | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 |
出し入れ |
利用者 | 利用者 |
利用者 |
業者 | 利用者 |
その他 |
— | — |
翌年更新料 解約手数料 |
出し入れ時 別途料金発生 |
翌年更新料 0.5ヶ月分 |
納得できる物件を選ぶことが大切!
最終的に納得できるかどうかは、物件しだいで違ってくる。
あなたがどのような物件を選ぶかによって、使い勝手や経済的な負担、安心度などすべてが左右される。
したがって選択しだいでは満足できなかったり、利用したくないと思うことがあるかもしれない。
そのような事態が起こらないためは、会社や物件を必ず比較して、後悔しない選択をするように心がけよう。
いくつかのチェック項目がある中で、一つだけ”ずば抜けて”いても他がまったくダメではお勧めできない。
むしろ総合的に見た時に、あなたが決めた「重要ポイント」がOKならば、納得して借りられるはずだ。
物件を決める際には必ず合格レベルを決めておき、ここまでなら契約するという基準を作っておきたい。
そうすれば、いざトランクルームを借りるとなった時にも、比較的スムーズに借りられるに違いない。
どれに決めかねているのならとっても簡単なトランクルームの選び方も参考にしていただきたい。
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