あなたは引っ越しの経験をお持ちだろうか?
手続きなど面倒な作業がたくさんあるが、荷物の移動もまた大変である。
場合によっては一時的にどこかに保管しなければいけないケースもあったりする。そんな時に利用したいのがトランクルームだ。
そこで実際に借りるまでに注意しなければいけない点にはどんなものがあるのか見ていきたい。
トランクルームを利用する理由
いつでも借りられる
トランクルームの強みは何と言っても、好きな時に借りられる点である。
契約当日から使うことができる業者が多いのも事実だ。
前もって分かっている場合は時間に余裕があるので検討もできるが、急に引っ越しが決まると保管場所の確保が大変になる。
そんなときには迷わずトランクルームを使うことをおすすめしたい。
全国各地に数多く存在しているため、あなたのお近くにもある可能性が高く探してみる価値はありそうだ。
何しろスペースの空きさえあれば、すぐに借りることが可能なのだから便利である。
安全性が高い
家財道具などを保管するにあたって気になるのが安全性だ。
特に屋内型トランクルームの場合は、セキュリティがしっかりしている業者がほとんどで、各社のセールスポイントになっている。
大切な荷物を盗難から守るには、セキュリティ面は最も重要なポイントである。カードによる入退出や警備会社との提携などでより安全性が高いと言える。
また、万が一の時のために補償制度を設けているところも多く安心できる。
盗難や火災の際、業者側に過失があったときには規定の補償金が支払われる仕組みになっている。
保管環境が良い
屋内型のトランクルームはもちろんだが、屋外型であっても雨風からしっかり荷物を守ってくれる。
単なるコンテナと異なり、断熱材を使用して内装まで施してあるものも存在するので、必要に応じで選ぶと良いだろう。
室内型になると温度と湿度まで管理されている物件もあるのだ。
また、ビルのフロアを仕切る形になっているため、外部と直接つながっておらずゴミや埃も入りにくい環境である。
その分料金は割高になるが、それだけの価値は十分にあるだろう。
借りる際に気を付けたい点
必要となる広さは?
いざ「トランクルームを借りるぞ…」となった時、どれくらいの広さを選んだらよいか迷うかもしれない。
素人が引っ越し荷物の量からトランクルームの広さを決めるのは少しばかり大変かもしれない。
そんな時には、引っ越し業者に相談してみるのが良いだろう。
彼らは引っ越しのプロなので、きっと良いアドバイスをくれるはずだ。
だが引っ越し業者を利用しない場合には自分で算出することになるが、おおよその目安となる広さを紹介しておくので参考にしていただきたい。
トランクルームの広さ |
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世帯人数 |
広さ | チェックポイント |
1人 |
1.5帖 |
洗濯機、テレビ、冷蔵庫などの家電以外に、ベッドやソファーなどの大物の家具が多い人は、少し広いトランクルームを選ぶようにすると良い |
2人 |
2帖~3帖 | |
3人 |
4帖~5帖 | |
4人 |
5帖以上 |
契約期間の決め方
ご存じかもしれないが、契約のタイミングによって支払う金額が異なることを再認識しておこう。
細かい話だが、月の途中から借りる場合には特に注意してほしい。
日割りで対応してくれる業者もあるが、1か月分まるまる請求されることもあるので事前に必ず確認しておく。
例えは月末から借りたりすると、その月のほとんどを無駄に支払うことになり、実に勿体ない話である。
こんな時はできるだけ月初から月末まで借りるように調整する、もしくは日割りが可能な業者を選ぶことだ。
また引っ越しの場合、多くは短期間の契約になるものだが、この世の中、何があるか分からない。
自宅を新築したけれど完成が遅れている、アパートの明け渡しが先送りになってしまった等、引っ越し先の準備が間に合わなくなることも考えられる。
万が一のことも考慮して、契約の際には延長が可能かチェックしておく必要があるだろう。
おすすめのタイプ
トランクルームにもさまざなタイプがある。
大きく分けて屋内型と屋外型になるが、保管環境だけで考えれば屋内型の方が良いと言える。
それは温度・湿度の管理が行き届いていたり、セキュリティがしっかりしている業者が多いからだ。
予算に余裕があるのなら間違くなくこちらがおすすめである。
ただ、実際には多くの荷物を出し入れしなければならず、中には大きな家電や家具等もあるので、作業のしやすい環境の方が好ましい。
つまり屋外型でトラックを横付けして作業した方がずっと効率的で楽である。
屋外にあるといっても断熱材が入っていたり内装が施されているので、そちらを選ぶのも選択肢のひとつだ。
保管する期間や季節によっては十分に使えるので検討してみてはいかがだろうか。
もしカビが心配ならトランクルームでカビのトラブル|今すぐ実践できる予防対策とアイテムを参考に対策を講じておこう。
また、屋外型の2階は割安ではあるが慎重に検討した方が良いかもしれない。
絶対ダメとは言わないが荷物が重いと出し入れが大変なばかりでなく、落とす可能性もあり危険だ。
デメリットもある
トランクルームは長所ばかりではなく短所もある。
誤解されやすいのは業者はお客の荷物を預かっているのではないということだ。
つまりあなたは荷物を保管するための”場所を借りる契約”をしているのである。
したがって業者側としては、カビが生える、錆びる、腐食するといった可能性のあるものを制限している。
さらに高価な貴金属や美術品、金券類もお断りで、その他に関しても規約にしっかりと盛り込まれているのだ。
したがって補償にも限度があるので注意したい。もし規約に違反するような高価なものを保管して、万が一のことがあってもそれは認められないのだ。
また、引っ越しに限ったことではないが、ほとんどの業者では荷物の出し入れには関わらない。
基本的にセルフサービスになる。中には出し入れや配送までしてくれる便利なサービスもあるが、結局は有料でお金が掛かってしまう。
賃貸料金の相場はいくら?
利用したいと思っていても、気になるのが料金である。
場所や会社で金額に大きな差はあるが、参考にしていただきたい。
基本的には土地の価格やアパート、マンションの賃貸料金に比例して高くなる傾向にあるので、市街地中心は高めに考えておいた方が良いだろう。
トランクルーム参考金額(東京) |
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広さ |
屋内型 |
屋外型 |
1帖 |
6,000円~26,000円 | 7,000円~9,000円 |
2帖 |
12,000円~38,000円 | 7,000円~17,000円 |
3帖 |
27,000円~69,000円 | 17,000円~30,000円 |
5帖 |
45,000円~112,000円 | 16,000円~41,000円 |
荷物の管理は自己責任である
荷物の管理については最終的には自分で責任を持たないといけない。
それはトランクルームでも荷物を保管してくれるものの、銀行の貸金庫などとは機能面で明らかに異なるからだ。
借りる側としては、それを理解しながら活用しなければいけないのである。
そうはいっても、あまり考え過ぎると借りること自体が疑問に思えたり、借りた後も不安を感じてしまうので気を付けよう。
トランクルームを借りる時のポイントとして、完璧を求めないことがあげられる。
もし至れり尽くせりの保管環境を想定していると、何か問題が起こった時にすべてトランクルームが悪いと考えてしまいがちだ。
そうならないためにも、定期的にチェックしながら対策することが大切になる。
特に保管前には錆やカビ、害虫などに対して防錆剤、乾燥剤や除湿剤、防虫剤といったアイテムを使っての予防を怠らないようにしていただきたい。
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