あなたは自宅にどんな家電をお持ちだろうか?
一口に家電といっても、テレビ、洗濯機、扇風機、ストーブ、冷蔵庫、炊飯器、パソコンなどその数はとても多い。
毎日のように使うものもあれば、季節にしか使わないものなど実に様々だ。
ただ、これらの中には事情があって長期保管しなければならないといったことが起こる場合がある。
今回はそんな場合を想定して、寿命や保管上の注意点について見ていきたい。
家電の平均寿命って何年くらい?
物には必ず寿命というものがあり、家電も例外ではないのはご存じの通りだ。
あなたも聞いたことがあるかもしれないが、洗濯機で8年 冷蔵庫は10年 そしてエアコンでは13年が平均寿命と言われている。
- 洗濯機 : 8年
- 冷蔵庫 : 10年
- エアコン : 13年
- 液晶テレビ : 10年
- 電子レンジ : 10年~15年
- 洗濯機 : 6年~8年
- 扇風機 : 8年
- ファンヒーター: 6年~9年
ただこれらの年数はおおよその目安であり、決して保証されるわけではない。
当然ながら使い方が荒いと寿命も短くなってしまうので、長く使いたければ日ごろの手入れと正しい使い方をする必要がある。
そうはいっても、私たちができることは限られてしまう。
したがってできることと言っても、日ごろから掃除をしたり使い方に気を付けるように気を付けるくらいである。
例えば洗濯機の場合、洗濯物を一度に入れ過ぎないようにして、量が多い場合には何回かに分けて洗濯するといった具合だ。
これだけでも負荷が軽減されて、優しい使い方ができる。
テレビの場合には埃が溜まらないようにこまめに掃除をおこない、内部への侵入を防ぐことで悪影響を防止する。
また掃除機ならば、フィルターが詰まったままの状態で使用しないことで、モーターの故障を未然に防げる。
このように家電にはそれぞれに合った優しい使い方が大切であり、無理をさせないで使用と寿命も延びるのである。
すべてが長期保管できるわけではない
長期保管といってもすべての家電で可能なわけではないのだ。
言い方を変えれば長期保管に耐えられなくて故障する可能性が高くなるというのが正解であろう。
例えば同じテレビであっても長年使ったものと、最近買ったものでは状態が全く異なるからである。
もちろん最近買ったものの方が使用時間も少なく良好な状態と考えられる。しかし長年使っているとそうはいかない。
つまり寿命という点では長年使われた家電の方が不利になると言える。
ましてや不具合があったりすると尚更のことで、異音がしたりエラーが出るといった症状がある場合には修理が必要だ。
不具合があったり不安なまま保管しても、運を天にまかせるようなものである。
それでも保管したいのであればやむを得ないが、買い替えることも考えているのであれば、処分を検討してはいかがだろうか?
もし何も不具合がなければ、売却することもできるだろう。
リサイクルショップで買い取ってもらったり、オークションなどで販売すれば金額はたいしたことないが捨てるよりはましだ。
最悪、無料で手放しても貰い手さえいれば処分の手間も省ける。
それにわずかでも少ない方がスペースも節約できるので、スッキリとした収納が可能になる。
家電を長期間保管する場合の注意点
家電の保管で最も気を付けたいのが、湿気と埃をできるだけ取り除いておくことである。
この2点をしっかりと実施すれば長期間の保管が容易になるからだ。
湿気と聞くとカビを思い出すかもしれないが、実際には腐食や錆が発生して故障の原因になることが少なくない。
埃は機械的な動きに影響を与えたり、基盤に付くことで電気的な抵抗になって異常な発熱をすることもある。
これらを防ぐためには、保管前にきちんとメインテナンスをしておく必要がある。
そうはいっても全部バラすことは不可能なので、基本的に組み立てられる範囲で分解して掃除をすると良いだろう。
そして汚れていたら洗ったり、ふき取りをおこなってきれいにしておきたい。
この時にくれぐれもメカの部分や基盤などには手を触れないようにしておく。やるとしてもエアーで埃を飛ばす程度にとどめておこう。
もし自分でできない場合には、プロに依頼した方が無難である。
また掃除をする際の注意点として水分が残りやすいもの、例えば洗濯機や冷蔵庫はよく乾燥させることが重要になる。
これを怠ると最悪の場合、カビなどで使えなくなってしまうので注意していただきたい。
ただし、どんなきれいにしていても経年劣化といって、年数が経つことで部品が機能しなくなることがある。
それが偶然にも保管の期間と重なることも考えられるので、絶対に大丈夫なわけではないと理解しておいてほしい。
特に長年使った使った家電は、問題が起こる可能性が高くなる。
家電の保管に適したトランクルーム
家電を保管するには、それに適したトランクルームを選びたいものである。
季節にもよるが数日~1か月程度であれば、さほど神経質にならなくとも大丈夫と言えるだろう。
しかし、半年から数年と長くなればなるほど、良く検討して選ぶようにしたい。
この際に最も重要になるのが”保管環境”である。そのため環境が悪い場所に家電を長期間置くことは避けたいものだ。
ではどの程度の環境が必要かとなるが、理想は自宅と同等かそれ以上であると考えておこう。
そうなるとトランクルームに求められるのは空調ではないだろうか。
空調を完備していれば施設内の温度や湿度がコントロールされているので、1年を通して安定している。
日本はヨーロッパと比較すると湿度が高く、年間平均で70%を超えるところもある。そのため十分に気を付けないと結露が発生してしまう。
そんな環境に長期間保管したらどうなるかは容易に想像できるだろう。
家電を保管するには傷みや故障を避けるためにも、安定した温度と湿度の中で保管するようにしたい。
そしていつでも使える状態を維持しておきたいものである。
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